まわりに余計な音がないから、隣家の室外機の音が聞こえてくる冬の真夜中。
昔、BSテレビだったと思うけど、アメリカのクリスマスシーズンのプレゼント商品発送に向けて、アマゾンの巨大倉庫の期間限定のスタッフ募集に、アメリカ各地からキャンピングカーで旅して暮らす人たちが集まって来て、その人たちに密着する番組が深夜放送していました。
私は深夜働く夫を待ちながらその番組をみていました。
アマゾンの巨大倉庫の巨大な駐車場には、何台ものキャンピングカーが集まり、その光景はとても壮観です。
その殆どが、キャンピングカーで旅をしながら生きている人たちで、みなそれぞれ事情を抱えながら懸命に生きているのが画面から伝わってきました。
旅をしている人たちの多くは、猫や犬など大切な相棒と一緒に生活している人たちが多かったです。
言葉は通じなくても、お互いが大切に思って信頼しあっています。
アマゾンでの期間限定のこの仕事が、彼らにとって生きる上での重要なものだということが分かります。
クリスマスがもたらすのは、プレゼントを受け取る側の人たちだけではなく、プレゼントを送る側の人たちにも幸せをもたらすのだとこの時気付いたのです。
クリスマスは偉大ですね。
私がみたこの年は、普段の年よりもアマゾンの募集期間が短かったようで、予定していた金額よりも賃金が少なく、困っていた労働者の人の様子に胸が痛みました。
契約が終わった人たちは、「また来年!」と声をかけあい、それぞれまた旅立って行きます。
あんなに沢山のキャンピングカーで埋まっていた駐車場も、随分寂しくなりました。
また来年、この言葉が胸に残ります。
番組では最初から最後まで、淡々と労働者の人たちの様子を映していました。
この番組は1つの映画を見終わったような余韻を私に残しました。
あの番組またやらないのかな、もう一度見たいな。
縁があればまたあの番組に出会えるかもしれませんね。